普通のWindows環境などで扱うと予期せぬ動作を引き起こすが、原因に気付きにくいメディアファイルの形式について列挙する。
闇すぎて深堀りが難しいもの、普通のもの、マイナー形式罠と色分けしてまとめる。
画像
通常&ウェブ上で扱うのはRGBで色を表現するが、CMYK(印刷用)でも出力することができる。
運用上、画像ビューアで開くと正しい色味で表示されるが、Webブラウザで開くなどアプリケーションによっては色の解釈に失敗し色味が変わってしまう。印刷用には適切なので世の中から排除はできないが、当然見た目では区別できない。
- インタレースのままの画像
インタレース動画を愚直にスクリーンショットで画像化することにより生成され、動きが激しい部分で捜査線(縦方向に1ピクセル)ずつズレた画像であり、表示するサイズによって様々なモアレが起きる。逆に起きない場合があるので気付かない場合もある。Photoshopなどでインタレース解除が必要。
※一般的にインタレース画像というと、捜査線を飛ばしつつ読み込みウェブサイトなどでの読み込みを高速化するための形式で、有用なもの。 - HEIF(.HEICファイル)
iPhoneなどで内部的に存在するが、画像の取り出し方を間違えたりするとPCでも扱う必要が出てくるが、多くのWebサービスなどでは対応が難しいので手元で都度変換してから扱う必要がある - WebP
同じく、Googleのアプリを経由して取得したファイルなどでWebP形式として取り込んでしまう場合がある。ただしWebPは一般的に使える画像形式になってきている。 - 拡張子が.jpgなのに中身はWebP などの拡張子が相違しているが、アプリケーション側のフォローでそのまま使えてしまう状態
システム上の処理などがバグるが、気付きにくい - 透過PNGの種類(ストレートアルファキーか、プリマルチプライキーか)
組み込み機材などでは特定の形式でないと対応できない - 環境によって解釈の違うSVG画像
動画
-
インターレースのMP4(H.264/AVC)
本来存在しないはずの形式であるが生成できてしまうし、対応して再生できる場合が多い。たとえばYouTubeにアップすると勝手にサーバー側でプログレッシブに変換してくれる。一方でHTML5のVideoタグなどで再生しようとするとiOSで再生できなかったりとか稀にバグを引き起こす。 - インタレース解除に失敗して画質が低下した動画
- H.265/HEVC 普通のWindows端末ではライセンス・コーデックがないと再生できない。拡張子(mp4やmov)では判断が付かないのが厄介である。"MOVファイルは再生できない"とか”mp4なのに再生できない"とかいう誤った認識に陥る
- HDR・カラースペースがズレている形式
- 片方しか音声が入っていない(ミス)
スピーカーで聴いているため気付かないが、YouTubeなどに掲載したときに死ぬほどダサい - 5.1chなどの通常ではない音声マッピング
様々な問題が起きるが、YouTubeなどの動画プラットフォームなどにアップすると、左成分右成分がそれぞれ加算されてしまうため、左右バランスが崩れる
5.1ch音声の場合、L R C LFE Ls Rsとなっており、センターの音声が3chなので、L(左)の音が大きくなる。(一般的に複数chの音声を持つものを2chのステレオに落とし込むならば奇数が左、偶数chが右の音の扱いになる)
テキストファイル
- 目的に対してエンコードは合っているが改行コードがおかしい場合
PSD・AI
- リンクファイルがない
リンク画像を埋め込んだPDFにするか、Zip化して丸ごと渡すか、などの配慮が必要だが、大人になっても忘れてしまう - テキストをアウトライン化していない
そのまま他人に渡しても同じフォントがない限り使い物にならないので再送信になる。これも大人になっても忘れる - アートボードの横幅縦幅が小数点の座標になっているため、画像書き出しすると1ピクセルずれる
他多数
素人
- ZipファイルをWindows Explorerの機能で展開せずに閲覧している状態
そのままウェブフォームなどにアップロードすると0byteのファイル扱いになる。 - CD・DVDに書き込みする際の書き込み準備ファイル
配置して焼き込んだと勘違い
以上